【学 名】 | Eucalyptus Radiata |
【分 類】 | フトモモ科・ユーカリノキ属 |
【別 名】 | ユーカリノキ |
【種 類】 | 常緑性高木 |
【草 丈】 | 5~100m |
【原産地】 | オーストラリア |
ユーカリの特徴
コアラの木として有名
ユーカリはコアラの木として有名ですが、その葉からは有益なエッセンシャルオイルが採れます。
原産地には数百種類があり、背丈は100m以上にも成長するため、木材や植栽用などに使われています。
日本には1875年頃に渡来し、街路樹や生け花などに利用されてきました。
砂漠などの乾燥地の緑化樹として特殊な需要もありますが、揮発性の精油分が多いので、山火事が多発するという欠点もあります。
学名のEucalyptusは、「eu(よく)」と「kalyptus(つつまれている)」の2つのギリシャ語からつけられました。名前の通り花芽は硬いキャップに包まれていて、このフタがとれて中から花が咲きます。
のど飴やハーブキャンディに
ユーカリの林は、遠くから眺めると青くかすんで見えるのでブルーフェーズ(青霞)と呼ばれています。
ユーカリの精油分には、のどの炎症を鎮めるなどの薬効があるため、のど飴やハーブキャンディなどによく配合されています。
1種にレモンの芳香(リモネン)を多く含むものがあり、レモン・ユーカリと呼んで精油分を採るために栽培されています。
ユーカリの虫よけ効果
オーストラリアの原住民アボリジニがユーカリを虫よけとして使っていることから分かるように、ユーカリには虫よけ効果があります。
ユーカリは600~800種類あるユーカリ属に属する植物の総称で、そのうち実際にコアラが食べるユーカリはロブスタ、プンクタータ、カマルドレンシスといった約30種類に限られています。
ユーカリの葉は非常に繊維質が多く栄養価の低い葉で、大部分の動物にとっては有毒なのですが、コアラの消化系器官にはそこに共棲するバクテリアでユーカリの葉に含まれる毒性の成分を解毒する特別な機能が備わっています。コアラの盲腸はとても長く2メートルもあり、繊維質を分解し体内に吸収しやすい他の物質に代える細菌が何百万も存在しているのです。
そして、コアラの毛には食べたユーカリの抗菌成分が分泌されるので、菌類や虫を寄せ付けないと言われています。
ユーカリの育て方
苗を購入して植えるのが一般的
春に非常に細かい種子をまいて育てますが、生育が遅く2年目からしか花芽が出ないので、苗を購入して植えるのが一般的です。挿し木で増やすこともできます。
レモンユーカリは一般のユーカリよりやや寒さに弱いので、1年目の冬は室内か温室などで保護してやった方がよいでしょう。
実生した当初は、葉や茎にやや目立つ毛が生えていますが、2~3年たつと自然に消えてつやのある革質の葉に変わります。
「木」なので栽培スペースには注意
しかし、なんといっても木ですから、それなりの管理をしないと育ちすぎて困ることになります。鉢植えにして、香りのインテリア兼ポプリの材料にするのがよいでしょう。
根詰まりした株に潅水しすぎると根腐れを起こすので、2~3年に1回は大きめの鉢に植え替えます。その時に、盆栽の要領で太い根を少し整理してやると良いでしょう。
品種
レモンユーカリ | ペパーミントユーカリ | アップルユーカリ |
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細長い葉にレモンの香り。 緑黄色の花。 | ペパーミントの香り。 | リンゴの香り。 |