【学 名】 | Ruta graveolens |
【分 類】 | ミカン科・ヘンルーダ属 |
【別 名】 | ヘンルーダ・ハーブオブグレイス |
【種 類】 | 常緑多年草 |
【草 丈】 | 50~90cm |
【原産地】 | 南ヨーロッパ |
■ ルーの特徴
強い香りが害虫やハエを防ぐ
基部は木状になり、温暖地では常緑で冬を越します。属名のルタはギリシア名に由来しており、これの科名でもあり、日本でもヘンルーダ科といっていたことがあります。
種小名のグラウェオレンスは”強い匂いのある”という意味です。
葉は互生して、長い葉柄があり、2、3回羽状に分裂する複葉で灰緑色です。裂片は長円形かへら形になります。6、7月に枝先の集散花序に径.5cm位の黄色い花をつけます。
十字の形を持つこの草は、魔女を払い、疫病から身を守ると伝えられてきました。
強い香りが庭の害虫やハエを防ぎ、庭に変わらぬ鮮やかな緑を提供してくれるすばらしい草で、”神の恵みの薬草”、ハーブオブグレイスという美しい名を持っています。
茎葉は強い匂いがします。精油の主成分はメチルノニルケトンです。駆風、通経薬とされ、防虫のために本の間に木の葉を挟みます。
小枝を食品庫などに吊るしておくと、ハエを防ぎます。ところがこれを植えているとアゲハ蝶の幼虫が枝を裸にすることがあります。
現在では一般的に利用しない
ルーは現在では一般には使用されず、溶血性があるので、妊娠中の方は使用を避けます。
また、葉や茎の汁は皮膚炎を起こすことがあるので注意します。
現在は防虫や観賞用でしか利用しない
ルーの育て方
種まきか挿し木で
繁殖は春か秋に種子をまくか、挿し木によります。
ルーは側枝が出にくく、よく伸びるので、花がすんでから深めに切って、側枝を出すようにします。この切った枝はポプリなどに利用できます。
同じ属にコヘンルーダがあります。日本にはルーよりも古くから栽培されています。ルーと同じように強い匂いですが、葉がより白っぽく、全体が小型でまとまっています。
共生
イチジクと相性がよく、根元に植えると強い香りが庭の害虫やハエを防ぎますが、バジルとは相性が悪いと言われています。