【学 名】 | Laurus Nobilis |
【分 類】 | クスノキ科・ゲッケイジュ属 |
【別 名】 | ゲッケイジュ・ベイ |
【種 類】 | 常緑低木~高木 |
【草 丈】 | 2~12m |
【原産地】 | 南ヨーロッパ |
ローリエ(月桂樹)の特徴
ゲッケイジュ(月桂樹)として有名
ローリエの和名はゲッケイジュ(月桂樹)で、1905(明治38)年にフランスから渡来しました。
地中海沿岸地方原産の雌雄異株の常緑小高木で、属名ラウルスはケルト語のlaur”緑”に由来しています。
ローリエの葉は皮質、上面は濃緑色で互生します。長さ7~12cm、幅2~5cm、先はとがって基部はくさび形になり、葉縁は波状になります。
4、5月ごろ、葉腋に集散花序をつけて黄色の花を開き、秋になると雌の株の果実は暗紫色になります。
ローリエは、のちに日露戦争の戦勝記念樹に採用されたことから一躍名をあげ、それ以降記念樹の代表格として全国的に普及していき、現在は庭木として普通に栽培されています。
昔の中国では月に「月桂(げっけい)」という木が生えていると言われていて、それに似ているということから月桂樹とあてがわれました。
また、オリンピック発祥のギリシャでは月桂冠が名誉の象徴となっていて、ギリシアのオリンピアでは、マラソンの勝利者の頭をローリエの枝葉で編んだ月桂冠で飾りました。
古代ギリシャでは、ローリエの葉を一度にたくさん食べると恍惚状態に陥るので、デルフォイの神殿の巫女たちがそれを利用してトランス状態に陥り、神の予言を伝えました。
料理でおなじみ
葉の精油成分はシネオール、ピネン、オイゲノール、リナロールで芳香があり、芳香性健胃薬や塗布剤にされます。
葉は香辛料としてベイリーフ、ローレルの名前もあり、スープやシチュー、また料理時によく使われます。調理用に葉のついた枝を切って、日の当たらない風通しのよいところにつるしておきます。
生の葉はやや苦みがありますが、乾燥すると苦味がなくなります。
ただし、アレルギーを起こすことがあるため、パッチテストをしてから使用します。
ローリエ(月桂樹)の育て方
手入れをして1、2mにとどめる
高く伸びる常緑樹で風に弱く倒れやすいため、必要なら支柱を立てて支えます。
苗を露地か鉢植えにして、時々伸びすぎた枝を切って手入れをし1、2mにとどめると、あまり場所をとらずに楽しめます。