【学 名】 | Alchemila vulgaris |
【分 類】 | バラ科・ハゴロモグサ属 |
【別 名】 | ハゴロモグサ・ライオンズフット・デューカップ |
【種 類】 | 多年草 |
【草 丈】 | 20~60cm |
【原産地】 | ヨーロッパ |
レディースマントルの特徴
その名の通り、女性の病気に効き目が
レディースマントルの学名アルケミアは、アラビア語のアルケメリキ(化学)あるいはアルケミスト(錬金術)からで、「魔法のもの」の意味を持ちます。
昔、レディースマントルの葉の上の滴には魔法が宿っていると信じられていて、集めて飲まれたりその露が秘薬の原料とされました。
葉の形が昔の女性が使っていたマントに似ていることと、レディースマントルに宿っているとされる魔力が合わさり神聖視され、英名は「聖母のマント」の意味となっています。
その名のとおり、女性の病気に効き目があるとされ、月経不順を治し更年期の症状を和らげる女性のハーブとも言われます。
21種の亜種があり、根茎にタンニンを含み収斂性があって、傷を治します。
根生葉(こんせいよう)は長い葉柄があり、葉身は径8~15cmで掌状に浅裂、花は小さく黄緑色で散房花序に多数付きます。
葉を乾燥させて、ハーブティーや浸出液を美容液代わりに用いると肌を引き締める効果があるとされていますが、妊娠中は使用を控えます。
近縁種に注意
ただし、現在日本で売られているものは、学名がアルケミラ・モリスという近緑種で、薬用にするアルケミラ・ウルガリスやクサントクロラ(xanthochlra)ではありません。そのため、ハーブティーなどには利用できません。
アルケミラ・モリスは園芸用で、薬効はない代わりにとても愛らしい花と少し変わった優雅な葉が特徴となっています。
園芸店で販売されているものは、薬効のない観賞用のレディーマントル
レディースマントルの育て方
栽培は半日蔭で
栽培は乾燥しない半日陰のところが適しています。
多湿と高温に弱いので、特に夏は強い西日の当たらない明るい日陰となる場所で管理し、乾燥気味に保つようにします。
花がより大型になる種類があって、園芸用にも利用されロックガーデンにも適しています。
品種
レディースマントル | アルパインレディースマントル |
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綿毛のある黄緑色のレース状の切れ込みがある丸い葉、黄緑色の小さな花が散房状に咲く。高さ45cm。 | 表は濃緑色で裏はシルバーの小さめの葉、花は浅緑色。高さ20cm。 |