【学 名】 | Nigella damascena |
【分 類】 | キンボウゲ科・クロタネソウ属 |
【別 名】 | ラブインナミスト・クロタネソウ |
【種 類】 | 一年草 |
【草 丈】 | 30~50cm |
【原産地】 | 地中海沿岸・南西アジア |
ニゲラの特徴
青く美しい花姿のハーブ
ニゲラは、またの名を「ラブインナミスト=霧にひそむ愛」と言います。これは、針のように細い羽状葉の間から見える花がちょうど霧に霞んでいるように見えるためです。
また、果実は先端にツノ状の突起があることから「デビル・イン・ア・ブッシュ=茂みの中の悪魔」と呼ばれることもあります。
「クロタネソウ」という和名が付いているのは、成熟した種子が黒色でその種の香りがすばらしいからでしょう。つぶすとフルーツの香りがして、これから香料をとることがあります。
なお、ニゲラはラテン語の「黒」に由来しています。
ニゲラの花の色には、青色、ピンク色、白色とがあります。
もともとは芳香のある種をスパイスのように使うのが目的でしたが、その美しい花姿から園芸的にも最適なハーブです。
香りのよい種子
ニゲラの種は古くから使われており、香りのよい種子は乳の分泌をよくすると言われてきました。
花後、2cmほどの球形の果実ができ、中からはゴマのような黒色の種子が取れます。
ニゲラの種にはピリッとした味があり、ペッパーの代用にされたりパンやケーキにふりかけたりします。種を指先で潰すとよい香りが漂います。
ニゲラの育て方
種は嫌光性なので覆土をやや厚めに
春に種子を直まきして育てますが、嫌光性のため覆土はやや厚めにします。苗は日当たりを好むため、日光が十分に当たり水はけが良く乾燥気味の土で育てます。
ニゲラは、切り花やブーケなどにもよく利用されていて、ドライフラワー用には花が咲いた時と実を結んだ時に刈り取ります。
種は、熟した時に果実から収穫します。