【学 名】 | Hyssopus offcinalls |
【分 類】 | シソ科・ヤナギハッカ属 |
【別 名】 | ヤナギハッカ |
【種 類】 | 半常緑低木 |
【草 丈】 | 30~60cm |
【原産地】 | 南ヨーロッパ |
【精油成分】 | ピッソピン |
ヒソップの特徴
昔からリキュールの風味づけに使用
地中海沿岸地方から中央アジアに分布する多年草で、温暖なところでは基部が木状になります。直立した枝の先に、細長い葉を対生し、夏に小さな青紫の花を穂状につけます。
核輪散花序に6~10花を付け、青色、ピンク、白色などの花が咲くものもあります。 属名のヒソッポス(hyssopos)はヘブライ語のエゾブ(ezob,聖なるハーブ)が由来、日本名は葉の形と香りから付けられています。
聖書には、「なんじヒソプをもて我を清め給え。されば我清まらん」(詩篇51-7)とあります。
1世紀のローマ帝国の博物学者プリニウスの著書によると、ヒソップからはヒソポテスという名の酒が作られるとされています。この記述の影響のため、10世紀のベネディクト会修道士たちはヒソップをリキュールの風味付けに使っていました。
葉は脂肪分の多い肉や魚の料理に
この植物の精油ピッソピンの主成分はピノカンフェンで、煎剤は去痰薬とされ、入浴剤として使うことでリューマチにも効果があります。
リキュールの香味付けや香料原料にされ、葉は脂肪分の多い肉や魚の料理に合います。
ヒソップの育て方
乾燥気味のアルカリ性の土がベスト
春か秋に種をまくか、挿し木で増やせ、よく日のあたる場所を好んで育ちます。
水はけのよい、比較的乾燥気味の、アルカリ性の土が適しています。暑さと乾燥には強いのですが、過湿が苦手です。梅雨時などに根が腐りやすいので、植えつけるときは株間をあけて、日当たりと風通しがよくなるように工夫します。
温暖なところでは、花のすんだあと軽く刈り込むと、そのまま冬期も常緑で残ります。