【学 名】 | Borago officinallis |
【分 類】 | ムラサキ科・ルリジシャ属 |
【別 名】 | ルリジシャ・ビーブレッド |
【種 類】 | 一年草 |
【草 丈】 | 30~100cm |
【原産地】 | 地中海沿岸 |
ボリジの特徴
青く美しい花
ボリジの美しい青色の花は、昔の画家が聖母マリアの青い衣装を書くときに、この花の色を色見本として用いていたことから、「マドンナ・ブルー」とも呼ばれています。
学名のボラック(borrach)はケルト語で「勇気」の意味、ウェールズ語では「喜びの草」の意味のラウェンリス(llawenlys)です。
また、属名のボラゴは剛毛(borra)の意味になります。
属名からも分かるように、 ボリジの茎や葉はやや硬い毛で覆われていて、ざらついています。
地中海沿岸地方原産の高さ30~50センチになる1年草で、直立した太い中空の茎に卵形の大きな葉を互生し、咲き始めは桃色、やがて鮮やかな青色で星形の花をうつむき加減に多数付けます。
ボリジにはカルシウム、カリウム、ミネラルが豊富で、副腎を強化する働きがあります。昔は、民間薬として強壮、強心、血液浄化などに用いられていました。
花は、摘んでそのままケーキやサラダの飾りになり、砂糖づけにしてもきれいで面白いです。
白ワインに浮かべると、花は青からピンクに変わる
ボリジの花はポタシウムという成分を含み、憂鬱を取り除いてくれます。また、白ワインに浮かべると、花は青からピンクに変わります。
葉の成分はアラントインで、ディオスコリデス(西暦65年ころのギリシア人、ローマ皇帝ネロの軍医で古典的名著として名高い『マテリカ・メディカ(薬物誌)』を著した)のころから悲しみや憂いを払うと伝えられ、うつ病、ヒポコンデリー(心気症)、腺病質の治療に使われてきました。
解熱、利尿薬にも利用されています。
ボリジの育て方
乾燥に強く、こぼれ種でも殖える
ボリジは移植を好まないので、春か秋に種を直まきします。秋まきのものは、茎がほとんど成長せず葉が放射状に地中から直接出るロゼット状になって越冬しますが、花時には直径50センチくらいの半球状になって咲き続けます。
加湿にはとても弱いのですが乾燥に強いので、夏など極端に乾燥したとき以外は水やりは必要ないほどです。
強健なのでかなり育てやすく、こぼれ種から自然に殖えていくため、一度生えると毎年同じ場所で楽しめます。
共生・混植
ボリジをトマトのそばに植えると、害虫を防ぎます。
また、コンポスト(堆肥)としても最良のもので、ミネラルを土に供給します。イチゴと混植もできます。