【学 名】 | Olea europaea |
【分 類】 | モクセイ科 |
【別 名】 | オリバ・オレイフ |
【種 類】 | 常緑高木 |
【草 丈】 | 7~10m |
【原産地】 | 地中海沿岸 |
オリーブの特徴
オリーブの枝は、平和の象徴
オリーブは、実からとれるオリーブオイルで有名です。
地中海沿岸が原産で比較的乾燥に強いことから、スペインやイタリアなどで広く栽培されています。
オリーブの枝は、『旧約聖書』に基づきハトとともに平和の象徴とされることが多くみられます。これは、神が起こした大洪水のあと、陸地を探すためにノアの放ったハトがオリーブの枝をくわえて戻ってきたことに由来します。
これにより、洪水が引き始めオリーブの枝が水の上に現れたことが知れました。
オリーブは、国際連合旗やいくつかの国の国旗や国章にも使われています。
オリーブオイルの原料
イタリア料理の必需品オリーブオイルのほか、実の塩漬けやピクルスを料理に使用します。
オリーブは観葉植物としても人気があるため、園芸店でも販売されています。
オリーブの育て方
水はけよく、乾燥気味に管理
生育適温は15~20℃なのですが、寒さに比較的強く、関東以南の地域では庭に植えて育てることができます。
日当たりのよい場所で水はけのよい土に植えつけ、乾燥気味に管理します。若木は雨に弱いので、梅雨時の雨を避けるように工夫しましょう。
また、オリーブは多くの品種で自家受粉できないため2本以上隣接して植えた方がよいとされています。
オリーブオイルと料理
オリーブの実から取れるオリーブオイルは、果実の一番搾りである「バージン・オリーブオイル」、その中でもサンドが低く味も香りも最高級な「エクストラ・バージンオイル」、バージン・オリーブオイルと精製したオイルをブレンドした加工品である「オリーブオイル」に分かれます。
熱や薬品などの加工を一切せずに食せる唯一の食用油で、味や香りが品種と果実の熟成度によって変わります。
実が熟すほど黄金色が濃く味わいもまろやかになり、様々な料理に使うことができます。
オリーブのトラブル対策
Q.質問 全体的に葉の色が薄くなってきました。
A.回答 肥料不足の可能性があります。
有機肥料を与えれば、葉は再びきれいなオリーブグリーンに変わります。化学肥料は即効性がありますが、土に負荷がかかるためできれば有機肥料が良いです。
Q.質問 葉が黄色くなってパラパラと落ちてしまいます。
A.回答 虫や病気、生育環境をチェックしてください。
常に土が湿っている状態だと、根腐れの原因に。逆に、土が乾きすぎていたら水不足。
鉢が小さくなっていたら根詰まりの可能性、肥料は大切ですがやりすぎも禁物です。
Q.質問 オリーブに実が付かないのですが・・・
A.回答 剪定のし過ぎや肥料不足の可能性があります。
オリーブは生育が早く、剪定するほどぐんぐん育っていきます。
しかし、オリーブは新梢に実を付けるので、刈り込むのは禁物。緑色の木肌が新梢で、のちに花を咲かせ実を付ける部分になります。
剪定は、葉が落ちた枯れ枝や下向きの枝、内側に向いてしまっている枝、交差してしまっている部分の片方など、枝を透かして光と風を内側まで通すように剪定しましょう。
剪定時期は根が休眠する2月が基本、軽めの剪定であればいつでも大丈夫です。
オリーブは、違った品種を2本以上植えた方が実の付く確率がアップします。なお、実がなるまでに挿し木は5年以上、実生なら15年以上かかります。