【学 名】 | Sambucus nigra |
【分 類】 | スイカズラ科・ニワトコ属 |
【別 名】 | セイヨウニワトコ・ボアトゥリー・接骨木 |
【種 類】 | 落葉低木 |
【草 丈】 | 2~10m |
【原産地】 | ヨーロッパ・西アジア・北アフリカ |
【精油成分】 | 配糖体、サンブクリン、ルチン |
エルダーの特徴
染料から食用まで
縄文時代の遺跡から土器に大量に詰められたニワトコ(エルダー)の果実が発見されていて、お酒を醸造したのではないかとする仮説が提唱されています。
エルダーの和名 接骨木(セッコツボク)は骨折の治療に用いたためとされ、果実は焼酎に漬けて果実酒の材料にされます。
エルダーは、ヨーロッパでは身近な植物で庭に植えたり垣根にしていましたが、古い時代には”この植物の葉や樹皮、果実の薬効を十分に知れば、どのような病気でも生垣から薬が得られる”と言われていました。
エルダーの若い枝には皮目があり、葉は羽状複葉で小さい葉は5枚ぐらい、裂片は楕円形か卵状楕円形、長さ5~10cm、幅2~3.5cmで、葉縁には鋸歯があります。
春にクリーム色の小花を散房状に付け、夏には黒紫色の果実が成ります。
成分は配糖体、サンブクリン、ルチンで、花や実には発汗作用があるので、 血液の循環を良くしたり、くしゃみや鼻水、のどの痛みや悪寒など、風邪のの症状を緩和してくれます。
若い芽はピクルスに、花は揚げ物、果実はワインやジャムの材料にします。
また、葉や果実、根は染料にします。
エルダーの育て方
乾燥に弱いので水やりに注意
春か秋に種を撒き、春から秋に挿し木で殖やしますが、こぼれ種でもよく発芽します。中性からアルカリ性の土を好み、乾燥には弱いので水やりに注意して育てます。
なお、地下茎を伸ばして殖えていくため、庭植えに適しています。