【学 名】 | Coriandrum sativum |
【分 類】 | セリ科・コエンドロ属 |
【別 名】 | シャンツァイ、香菜、カメムシソウ |
【種 類】 | 一年草 |
【草 丈】 | 30cm~50cm |
【原産地】 | 地中海沿岸・西アジア |
コリアンダーの特徴
◇古代インドやエジプト、千夜一夜物語、聖書などに登場
コリアンダー>は、3,000年以上にわたって薬用や食用として栽培されてきました。
古代インドのサンスクリット語の書物、古代エジプトのパピルス、千夜一夜物語、聖書などに登場しています。聖書では、神から与えられた食物マナが、このハーブの種子に例えられています。
好みがはっきり分かれる独特の香り
中国、タイ、ベトナム料理などのエスニック料理には欠かせないハーブで、その香りはカメムシやナンキンムシのようです。
属名のコリアンドルムはカメムシのようなにおいのする、という意味で、嫌いな人はまったく受け付けない一方、好きになるとクセになるほど夢中になるようです。
また、タイでは「パクチー(Phak-chii)」、台湾では「シャンツァイ(香菜)」と呼ばれていて、果実は香辛料として使われ、カレー粉の主成分のひとつです。
コリアンダーは葉と種の香りが違います。若葉はタイ、ベトナム料理をはじめとする、エスニック料理の風味付けには欠かせないもので、根も食べられます。
根はニンニクとともにつぶして、調味料にします。種子の用途は広く、シチュー、カレー、ピクルス、マリネなどから、お菓子、リキュールの香りづけにも使われます。
食欲増進と去痰効果
コリアンダーは、消化器系の諸病状に効果があります。
種子は食欲を増し、去痰に用いたり、すりつぶした種子と蜂蜜を混ぜて咳止めにも使います。
コリアンダーの育て方
とても丈夫で繁殖力旺盛
移植を嫌うので、花壇や容器に直接種をまきます。真夏と真冬以外なら、ほとんどいつでも種をまくことができます。
とても丈夫で繁殖力旺盛、むしろ増えすぎるくらいなので茂りすぎたら適度に株分けをして整理します。
混植してアブラムシよけに
混植すると、アブラムシなどを寄せ付けません。アニスとの混植は、両方の発芽を促進します。