【学 名】 | Aloe vera |
【分 類】 | ユリ科アロエ属 |
【別 名】 | キダチアロエ |
【種 類】 | 多年草 |
【草 丈】 | 20cm~90cm |
【原産地】 | 南アフリカ・北アフリカ |
アロエの特徴
女王クレオパトラの美貌の秘密はアロエ!?
女王クレオパトラの美貌の秘密は、このアロエだったと言われています。
クレオパトラは、アロエの液汁を体中に塗り付けたりアロエで化粧水を作って肌に潤いを与え、エジプトの強い日差しから肌を守っていました。
現在でも、化粧品やハンドクリーム、日焼け止めローション、シャンプーなどにアロエの成分が使われています。
また、放射能によるやけどを治す作用があるため、アメリカ政府が原子力事故に備えて、アロエを大量に備蓄しているとも言われています。
紀元前1550年ごろ書かれた古代エジプトの医学書『エーベルス・パピルス』には、アロエが「不滅の植物」と呼ばれて珍重されていたことや800以上に及ぶアロエの使用方法の記述が見つかっています。
なお、「アロエ」の語源はアラビア語で「苦い」、「ベラ」はラテン語で「真実」という意味です。
アレキサンダー大王とアロエ
紀元前330年ごろマケドニア帝国を築いたアレキサンダー大王も、アロエ好きで知られています。
アレクサンダー大王は、哲学者のアリストテレスからアロエの効能を聞き、アロエの自生地であるアフリカのソコトラ島を占領し、そこでアロエを栽培させました。
そして、東征遠征の際、将兵の病気予防や怪我の治療、健康維持にアロエを用いたと言われています。
火傷に抜群の効果!
日本でよく見かける鉢植えはキダチアロエ(Aloe arborescens)で、暖地なら屋外でも育ちます。
ロゼット状に密生する多肉質のとげのある葉を持ち、大きくなると灰色がかります。
火傷や皮膚のかゆみ、湿疹に、ゼリーの部分をそのまま使います。 葉から取れた液を入れたクリームは、乾燥肌に効果があります。
なお、アロエは花茎に黄色からオレンジ色の筒状の花を穂状に咲かせます。
食用や健康酒にも
ローションは日焼あとのケアに、シャンプーは頭皮や髪に潤いを与えます。
生汁は、火傷の手当てや湿疹の治療に、ゼリーは食べると便秘に効果がありますが、過食は禁物。
苦味の少ない種類は、ゼリーの部分をヨーグルトなどのデザートに利用します。アロエの葉をお酒に漬け込んで、アロエ酒としても利用できます。他にも、天ぷらや刺身にしてアロエを食べる方法もあります。
ただ、作用が強いため妊婦や痔疾の人は医師に相談してから利用してください。
アロエの育て方
非耐寒性なので、冬に注意
日当たりがよく、砂を含むような水はけの良い場所を好みます。
非耐寒性なので、鉢植えの方が適しています。苗を購入し、株が大きくなってきたら株分けすると容易に増えます。
冬に外へ出していると葉が腐ってきてしまうので、必ず屋内へ取りこんでおきます。 出しっぱなしにしておくと葉っぱが柔らかくなっていき、やがて枯れてしまいます。