ア行
1年生植物(いちねんせいしょくぶつ)生育のサイクル(芽を出し、生長し、枯れる)が1年で終わってしまう植物。
ウォータースペース 水やりのときに水を入れるようにあけたスペースのこと。土は鉢の縁いっぱいまで入れずに、鉢やプランターの縁から下2~3cmぐらいのスペースをとっておく。ウォータースペースをあけることで土の流出を防ぐこともできる。
畝(うね) 畑の土を細長く盛り上げ作物を植えつける場所。
エッセンシャルオイル ハーブの中に含まれる、香りのもと(エッセンス)を蒸留して抽出したもの。アロマテラピー(芳香療法)やポプリに使う。
F1ハイブリッド(えふわんはいぶりっど) 雑種を交雑すると発芽率が高まることを利用した、商業的な種の作り方。1代雑種なので、翌年同じものは期待できず、発芽率も低い。
置き肥(おきひ)肥料を施す方法のひとつ。固形有機質肥料や、粒状の化成肥料を、コンテナの土の表面に置く方法。水やりのたびに、肥料分が溶け出して、徐々に効果が現れる。生長期である春と秋、花が咲いた後や収穫後などに施す。
お礼肥(おれいひ) 次のシーズンのために、収穫した後に施す肥料。
カ行
花期(かき) 花が咲き始めてから、咲き終わるまでの期間のこと。この期間中は連続して、あるいは断続的に花が咲く。
化成肥料(かせいひりょう) 植物の生長や整調のために必要な肥料分を、合成して作った肥料。手軽で使いやすいのがメリット。
株分け(かぶわけ) 植物の根や芽を付けたまま株を分けること。苗を増殖するときによく用いられる。。
刈り戻し(かりもどし) 生長した枝や株の必要としない部分だけ切ること。
暖効性肥料(かんこうせいひりょう) 肥料の効果が、ゆっくり長く現れるタイプの肥料。植えつけるときに用土に混ぜて元肥として利用したり、置き肥として株元に置いたりして使うと効果がある。
寒冷紗(かんれいしゃ) 目の粗い網目状の布。風や寒さから植物を守る。
切り戻し(きりもどし) 新しい花や芽を出させるために茎を切り詰めること。
苦土石灰(くどせっかい) 通常よりもマグネシウムを多く含んでいる石灰のこと。酸性の土壌を中和するために使用し、消石炭でも代用は可能。
グランドカバー 這う性質の植物を利用して、地面を覆うことをいう。地面を隠すので、見た目がよくなる。ハーブでも、這性タイムなどは、グランドカバーに利用できる。また、クリムソンクローバーをグランドカバーにすると、雑草を防ぐ効果がある。
腰水(こしみず) 種や苗を傷つけないために、容器の下に水を張ったものを置き、底穴から吸水する方法。
こぼれ種(こぼれだね) 植物の結実を放置したため、自然に落ちた種。
サ行
挿し木(さしき) 成長期の枝をナイフなどで切り、土に挿して発芽させる繁殖方法。
実生(じつせい) 種が発芽して成長すること。こぼれ種が育つことを自然実生と呼ぶ。
宿根草(しゅっこんそう) シーズンオフには地上部が枯れるが、根は地下で生き残り、次のシーズンになると芽が出てくる植物。ハーブの中では、サラダバーネットなどがこれにあたる。
シルバーハーブ 葉に細かい綿毛が密生し、銀色に見えるハーブ。
整枝(せいし) 込み合った枝を透かして整理するために、枝を一部切ること。
剪定(せんてい) 生長しすぎたり、必要なくなった枝などを刈り込んで、綺麗にそろえること。
草木灰(そうもくばい) 植物を焼いたあとにできる灰。
速効性肥料(そっこうせいひりょう) 効果が早く現れるタイプの肥料。液体肥料などが代表的で、生長期である春と秋に定期的に施すと効果的。ハーブの種類によっては施しすぎると香りが弱くなったりするので注意する。また、いちどに濃度の濃い肥料を施すと、根を傷めてしまうので注意すること。
タ行
多年草(たねんそう) 1年限りで枯れずに、何年も生長していく草花のこと。
種まきの方法(たねまきのほうほう) じかまき(直接地面に撒くこと)、条まき(すじ状にまく)、点まき(一定の間隔を開けて、一か所に数粒ずつまく)。
茶剤(ちゃざい) ハーブティーをいれる要領で、葉の上に沸騰した湯をかけ、数分間浸出させて作った液体。
直根性(ちょっこんせい) 根があまり枝分かれせず、まっすぐ、深くまで伸びていく性質で、移植を嫌う。パセリやコリアンダー、チャービルなどセリ科のハーブがこのタイプ。
追肥(ついひ) 肥料が元肥だけでは十分ではないので、生長期に肥料を与えること。
定植(ていしょく) 最終的に植えたい場所に植え込むこと。
底面灌水(ていめんせんすい) タネまきした後や、水切れしやすい植物、長期間留守にする場合に用いる水やりの方法。水を入れた鉢皿に鉢を浸して、そこから水を吸わせる方法をいう。
摘芯(てきしん) 植物の芽を摘み取って、脇から新しい芽が出るようにする方法。より収穫を多くしたり、姿を整える目的で行う。
天地返し(てんちかえし) 地表面の土と下層部の土を入れ替えること。
とう立ち(とうたち) 花軸や花茎が立ち始めること。
徒長(とちょう) 日光が不足したり、水や肥料のやりすぎなどの原因で、間伸びして生長してしまうことをいう。葉や茎がヒョロヒョロして元気がなく、色もよくない。このような状態になったときには、日当たりのよい場所に移し、肥料を施さないようにして、様子を見る。徒長した茎は切り戻しておくとよい。
トピアリー仕立て(とぴありーしたて) 幾何学模様や動物の姿などに、常緑樹を刈り込む西洋風の剪定方法。
取り木(とりき) 枝を元の植物につけたまま、地面に針金などで固定し、土をかぶせたりして発芽させる繁殖方法。
ナ行
苗床(なえどこ) 種を発芽させるための床。ふつうは栄養のない土が使われる。
軟白栽培(なんぱくさいばい) 日光や風を遮り、茎や葉を白く、やわらかく育てる栽培方法。ハーブでは、チコリがこの方法で育てられ、料理に利用される。
二重鉢(にじゅうばち) 鉢植えの植物が、暑さや寒さの影響を直接受けないように鉢を二重にすること。
根腐れ(ねぐされ) 水はけの悪い土に植えられていることで、根が傷んで衰弱してしまうことをいう。葉や茎に元気がなく、ぐったりしてしまう。ひどくなると枯れてしまうこともある。
根詰まり(ねづまり) 植物の根が生長しすぎて、植えられている場所に合わなくなり、根が込みすぎてしまうこと。新しい根が伸びにくくなり、株全体の元気がなくなる。
根鉢(ねはち) 植物の根が充分に鉢土にまわり、鉢から引き抜くと根と土が固まった状態になっているものをいう。庭植えでも、掘り上げたときに、根と土がいっしょになった状態のもののことをいう。
根伏せ(ねふせ) ランナーの先端に子株が出たり、這う性質の草花の節を土に埋めておくと根付いて殖える種類がある。このような株の殖やし方を根伏せという。
ノットガーデン 結び目花壇ともいう。植物を剪定して、幾何学的な模様に仕立てる西洋風のデザイン。
ハ行
ハーバルバス ハーブを浴湯剤として浴槽に入れた風呂。
ハーブオイル ハーブをオリーブオイルなどに漬け込んだもの。
ハーブティー ハーブに沸騰したお湯を注ぎ、香りを楽しむお茶にする。安らぎ効果が得られる。
配合肥料(はいごうひりょう) 鶏ふんや油かすなどいくつかの肥料を混ぜ合わせ、植物の成長に適するように配合された肥料。
培養土(ばいようど) 植物を栽培するときに使う土を総称していう。近頃では、そのまま植えつけに使えるように配合されて市販されている用土のことを指す場合が多い。草花用、野菜用、ハーブ用、ハンギングバスケット用など、それぞれの植物の性質や目的に合わせて配合されている。
鉢上げ(はちあげ) 地植えしている植物を、寒さなどから守るために、鉢に植え替えること。
斑(はん) 葉に黄色や白、赤などの色がのっていて模様ができることを斑入りという。突然変異によって起こるが、園芸用に面白いため、珍重される。
ハンギングバスケット 植物をカゴに植え、つり下げたもの。
ピートポット ピートモスを圧縮した作ったポット。種をまいて育ってきたら、そのまま植え込むことができる。
ひこ生え(ひこはえ) 切り株や根、木の根元から生えてくる芽。
ピロー ハーブを使った枕のこと。
また、就寝時に目の上にかぶせるものをアイピローという。
腐葉土(ふようど) 落葉樹の葉などを重ねて、腐熟させたもの。土を肥沃にし、健康にする働きがある。
分けつ(ぶんけつ) 根の近くから茎や球根が分かれること。
ポプリ 香りのよい葉や花、スパイスやエッセンシャルオイルを調合したもの。香りのインテリアとして、西洋では昔から盛んに利用されている。
ポリポット 苗を育てるとき一時的に用いるビニール製の鉢植え。苗を購入するときよく使用され、根についた土を崩さずに移し替えることができる。
マ行
間引き(まびき) 密生して発芽した実生を、葉が重なり合わないように抜くこと。弱い苗を取り、丈夫なものを残す。
マルチング(マルチ) 根を乾燥や寒さなどから守るために、株元をピートモスやパークチップなどで覆うこと。
メディシナルガーデン 薬用に使うためにデザインされた、薬用ハーブを植えた庭。
元肥(もとごえ) 植物を植え込むときに一緒に入れる肥料のこと。
元土(もとつち) 何もまだ加えていない、これから植え込む土。
ヤ行
有機質肥料(ゆうきひりょう) 自然の環境から生まれた肥料で、動物のふんや植物の枯れ葉などを発酵させたもの。効果がおだやかなのが特長。
容器栽培(ようきさいばい) 鉢、プランター等、容器に入れて栽培すること。
ラ行
ランナー 走出枝、ほふく枝。地上を這って節から葉や根を出す枝。