【学 名】 | Xanthoxyum piperitum |
【分 類】 | ミカン科・サンショウ属 |
【別 名】 | ジャパニーズペッパー、ハジカミ、キノメ |
【種 類】 | 落葉低木 |
【草 丈】 | 2~3m |
【原産地】 | 中国・日本 |
サンショウ(山椒)の特徴
ウナギ料理でおなじみの日本のハーブ
サンショウの属名ザントクシルムはギリシャ語の黄色と木質の2語で、この木の材質に由来しています。
また、種小名ピペリツムは”コショウのような”という意味です。学名Xanthoxyumの最初の文字は、X、Zのどちらも使います。
サンショウは、枝にはトゲがあってよく枝分かれしていきます。
葉は互生、奇数羽状複数葉で葉柄の基部には対生する鋭いトゲがあり、長さ5~15㎝、小葉卵型か長円形、葉縁には鈍鋸葉があります。
春ごろ、葉に大成して花梗上に多数の緑色花をつけます。果実は秋ごろに熟し、果皮は紅色で種子は黒色になります。 トゲのないアサクラザンショウという種類もあります。
なんと、縄文時代から利用されている
縄文時代の遺跡から、サンショウの入った土器が発見されたこともあり、現在でもウナギなどの川魚の臭み消しとしておなじみです。
果実と葉に芳香成分シトロネラール、ジペンテン、辛味成分のサンショールを含んでいます。
サンショウ(山椒)の育て方
害虫のアゲハ蝶の幼虫に注意
よく日のあたる場所から、明るい日陰となるところでよく育ち、水はけのよい、栄養豊富な土が適しています。繁殖は挿し木のほうが簡単です。夏の高温乾燥にあうと株が弱りますので、水を切らさないように注意して与えます。
また、サンショウは雌雄異株なので、実をつけたい場合には両方の株を植えるようにします。
害虫としてアゲハ蝶の幼虫がよく付くので注意してください。
さまざまな用途
葉は、春に若葉を摘んで「木の芽」として吸い物や和え物、揚げ物などの風味づけや彩りに使用しますが、必要とあればいつでも採集できます。
実は夏に収穫して佃煮などに、幹は高級なすりこぎ棒として使われます。
サンショウに薬効があることは昔から知られており、すりこぎ棒に使うと少しずつ削られて食品に混ざるので一石二鳥です。ちなみに、すりこぎ棒に使われるサイズになるには10年かかるので、すりこぎ棒としては最高級品に分類されています。