【学 名】 | Sanguisorba minor |
【分 類】 | バラ科ワレモコウ属 |
【別 名】 | オランダワレモコウ |
【種 類】 | 多年草 |
【草 丈】 | 30cm~90cm |
【原産地】 | ヨーロッパ・アジア・北アフリカ |
【精油成分】 | タンニン |
サラダバーネットの特徴
全草にキュウリの香りがするハーブ
サラダバーネットは、全草にキュウリそっくりの香りが漂っているため「ベジタリアンのハーブ」とも呼ばれます。葉っぱなのに、かなりキュウリっぽいです。
バーネットとは日本のワレモコウ(グレートバーネット)を指し、ワレモコウの花に似ていることから名付けられました。
花は、日本のワレモコウのように全体が赤い花ではなく、頭花から赤い花柱が出ます。
全草にタンニンが含まれていることから止血、収斂効果があり、昔から切り傷や皮膚の薬草として知られてきました。
また、属名の Sanguisorba はラテン語の「sanguis(血)+sorbere(吸収する)」からきていて、もともとアメリカに移住した清教徒たちが、ニューイングランド地方に持ち込んだハーブです。
イギリスの植物学者ジョン・ジェラードは、「これを食べると陽気になれる。ワインに入れると飲み口がいっそう上品でさわやかになる」と言っています。
フランシス・ベーコンの書物には、「このハーブはタイムとウォーターミントの間に植えると良い。そうすれば、その上を歩くとたいそう心地よい香りがあたりいっぱいに漂うだろう。」と書いてあります。
サラダバーネットの育て方
○ベジタリアンのハーブ
耐寒性があり、冬でもよほどの寒地以外は葉が残っているので、ヨーロッパではほかの野菜の少ない、冬季のリフレッシュ・サラダの材料として栽培されます。
葉にはビタミンCをはじめ栄養分が多いのと、キュウリのようなさわやかな匂いがするのとで、夏のリフレッシュ用の飲み物とされたりもします。
花の季節になると葉は苦味を持つので、サラダバーネットを長い枝のまま冷たい飲み物のグラスに差して、香りを楽しみます。キュウリのスライスやボリジの花などを加えると、さらに涼しげです。
野菜に近い存在
[料理]
若葉はサラダに散らします。バターやチーズに刻みいれます。キュウリの香りの清涼感は、夏の冷たい飲み物に合います。
[お茶]
利尿、消化促進、強壮の効果があります。
[健康]
葉の浸出液は日焼け、肌の炎症、傷などの洗浄に用います。
質 問 と 回 答
Q. 5月に入って花が咲いてきたのですが、取った方が良いですか?
A. 葉が堅くなってしまうので、すぐに取った方が良いです。
サラダバーネットに限らず他のハーブでも言えることですが、花が咲くと葉が堅くなってしまい食用に向かなくなってしまうので、花茎が伸びてきたらすぐに取った方が良いです。
そうすることで、食用となる柔らかい葉の収穫が長期間可能になります。
ただ、花はドライフラワーとして楽しむこともできるので、専用の苗を準備しても面白いかもしれません。